いよいよ1週間をきりました
「木の眼鏡展」
木の眼鏡職人を始めてから11年。
工房樹・角野氏は、富山や兵庫などの木材販売会社を訪ねては、眼鏡に合う木を探し歩きました。
最初の頃は、木によっての強度や伸縮の差により失敗も多かったそうです。
現在では眼鏡に適した木を理解、また加工方法を確立し、長年の使用に耐えうる物を作り出しています。
本日はその『木』の種類についてご紹介します。
柿の木でも1000本~2000本に1本だけ現れる、黒柿(くろがき)
切り出してみないと黒の柄が入っているか分からない
大変貴重な最高級木材です。
切り出し方によって、どのような柄が出るか分からないのも楽しさです。
日本では古くから様々な物に使われてきた柘植。
印鑑、将棋の駒、そろばんの珠、家具などに使われてきました。
使えば使うほど風合いが変わってくるのも楽しみな木です。
スネークウッドは南米ギニア周辺でしか取れない大変貴重で
高値で取引されている木です。
その名の通り、蛇の皮のような模様がでる珍しい木で
強度もある事から、ステッキやバイオリンの弓にも使われます。
別名ブラッドウッド(血の色の木材)と言われるほど鮮やかな赤色の木です。
家具、楽器、フローリングなどに使われる木で、日本への輸入量は少ないです。
木材としてはウォールナットの名称で扱われており、世界三大銘木の一つとして数えられます。
非常に硬く耐久性も高い。多くの樹脂と油物質を含んでおり
香木としても有名です。実際とても良い香りがします。
高い抗菌性もあり、昔は煎じて飲んでいた地域もあるそう。
古くから世界各国で家具や弦楽器などに使用されています。
高級な木なので、原産国ではギャングが強奪して資金源にするなどから
ワシントン条約にも登録されている貴重な木です。
「桃色の象牙」と呼ばれるほど、柔らかな表面に淡いピンクの木です。
材の大部分が白太でピンクの部分はわずかしかない為
非常に高価であり、貴重な木です。
まだまだありますが、これらの木の種類とデザインを選んで
オーダーメイドで作る事ができます。
同じデザインでも
上:能登ヒバ
中央:黒柿
下:リグナムバイタ
雰囲気が大きく変わります。
まだまだ多くの種類の木がございます。
実際に触れていただくと、その雰囲気がさらに分かります。
是非、来週木曜から開催の「木の眼鏡展」で触れてみて下さい。