フランス東部ジュラ地方に近いディジョン在住のワイン研究家 菅沼はるみ様より、リュネット・ジュラの原点であるフランスの様々な楽しい情報をお届けして参ります。
今回は第13弾。
メガネが素敵なワイン生産者達をご紹介します。
さてフランスワインの生産者たちのかけるメガネは一体どこの産地のものなのでしょう?
今回は、ブルゴーニュ・フランシュコンテ地方の、メガネが素敵なワイン生産者達の登場です。
最初は、ブルゴーニュ、ヴォーヌ・ロマネ村にあるドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールのマダムとその息子ヴァンサン・グロ。
華やかなマダム、そして芸術家のような雰囲気のヴァンサン、共にメガネがよくお似合いです。
以前このドメーヌを訪問した際、地下カーヴでスタインウェイのピアノを見つけ、とても驚いた記憶があります。
家業を継ぐ前、パリで音楽を学んでいたヴァンサンの為のピアノとのこと。
ワインは、美しいピアノの調べを聞きながら熟成しているのでしょう。
ヴォーヌ・ロマネ村は、フランス、そして世界を代表するワイン産地で、ワインファン憧れの場所。
ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールのワインは、優雅できれいな果実味が魅力です。
髪クルクルひげモジャモジャのこの方は、シルヴァン・パタイユ。
ブルゴーニュ、マルサネ村にあるドメーヌ・シルヴァン・パタイユの当主です。
才能ある作り手で、多くのドメーヌにワインづくりのアドバイスもしています。
弟のロラン・パタイユと力を合わせてつくるワインは、白・赤・ロゼ共に絶品。
マルサネ村は知名度はありませんが、彼を筆頭として情熱ある若手ワイン生産者が多く、年々品質が向上中。
私の大のお気に入りワイン産地です。
彼のメガネは一見、黒に見えますが、フレーム部分はパープル。
聞いたところ、地元マルサネ村のメガネ屋さんで買った、ジュラ地方製のメガネとのこと。
「ワインはブルゴーニュ、メガネはジュラ製だ!!」
とご満悦でした。
こちらは、ジュラ地方にあるドメーヌ・ベルテ・ボンデの当主ジャン・ベルテ=ボンデ。
彼の父親や兄弟は、メガネづくりをしていたそうです。
さすがジュラ地方!
彼がかけているこのメガネも、ジュラ地方製とのこと。
ドメーヌ・ベルテ・ボンデでは、透明感のある美味しい白ワインを中心に、ヴァン・ジョーヌという6年3ヶ月以上木樽で熟成させたジュラ地方独特のワインもつくっています。
ヴァン・ジョーヌは日本語で黄色いワインという意味。
くるみやターメリックなどの複雑な香りと味わいがあり、シェリー好きの人にお勧めです。地元ジュラのコンテチーズによく合います。
さて今日は、どのメガネをかけて、どんなワインを飲みましょうか。